果たしてどこまでオープンソースとうまくやっていけるのか,と皆が不審がる中,ハバードはこれ以上ないビッグネームだ。他社があたふたしている中,オープンソースとの蜜月のために,彼はかかせない。
アップル社は,「フリーBSD」の創始者でリーダーのジョーダン・ハバードを雇い入れた。ハバードは,フリーBSDが基盤となっているマックOS Xのリリース業務と,オープンソース・コミュニティーとの連携管理を担当する。また,アップルのインターフェイスをフリーBSDに適用する作業や,フリーBSDでのUSB,ファイヤーワイヤーのサポートなどで協力する。
リナックスのリーナス・トーバルトのカリスマ性と比べるのは酷だが,フリーBSDのハバードと云えばそういう存在。その人間が直接アップル社内で,コードの改良をする,特にマックOS Xの基盤となるダーウィンの開発が優先するだろう。多く問題の残っているOS Xにとって,喜ばしい限り。
また,特にオープンソースプロジェクトとの接着点として,これ以上の人物はいない。ダーウィンの技術責任者であるウィルフレッド・サンチェスは,アパッチのコアメンバーでもあり,この2人の名前が同じapple.comの中に並ぶだけでも大変なことなのかも。さて,いろいろなメーカーがオープンソースプロジェクトとのやり取りに苦慮するなかで(MSのような最たるものもあるし),目覚ましいほどオープンソースへの傾斜を,純粋にみせているアップル。なかなか,目を引く。(追記:サンチェスはもうあぷるを退社したそうです(^_^ゞ(>DCC-JPL Japan)
|